益城中学校:2025年度1学期定期考査 国語 出題内容分析

益城中学校の2年生の皆さん、1学期末テストお疲れ様でした。
国語のテストを振り返ってみると、単に知識を問うだけでなく、皆さんの言語能力を多角的に評価しようとする意図が見て取れたのではないでしょうか。
「さくらゼミナールましき校」では、皆さんのテスト結果から、益城中学校がどのような力を重視しているかを分析しています。
今回のテスト内容から、皆さんの国語力をさらに伸ばすためのヒントを探っていきましょう。

今回のテストは、「知識・技能」と「思考・判断・表現」の大きく2つの観点から出題されており、漢字や文法といった基礎から、読解、表現、さらには自分の考えを記述する力まで、幅広い能力が問われました。

1. 知識・技能:確かな基礎力

テストの序盤では、漢字の読み書き(例:「背ける」「雑踏」「絶賛」「嘆く」「痕跡」)や送り仮名、敬語の適切な使用(尊敬語、謙譲語、丁寧語の区別、誰から誰への敬意か) 、品詞の識別(名詞、連体詞、副詞、感動詞、接続詞) 、名詞の抜き出し、連体詞の判別 など、国語の基礎となる知識・技能が問われました。
これらの問題は、正確な知識が求められるため、日頃からの地道な学習が非常に重要です。
さくらゼミナールでも、こうした基礎の定着には特に力を入れています。

2. 思考・判断・表現:読み解き、感じ、伝える力

今回のテストで特に重視されていたのは、文章を深く読み解き、筆者や登場人物の心情を理解し、さらに自分の言葉で表現する力です。

  • 短歌の読解と表現:寺山修司や栗木京子の短歌を題材に、作者が何を示しているか、どのような感情を抱いているかを読み取る問題が出ました 。
    特に栗木京子の短歌では「君には一日我には一生」という「対句」表現の効果を問うなど、表現技法の理解とその効果を考察する力が求められました 。
    また、空白の短歌を完成させ、その情景や心情を記述する問題は、生徒の創造力と表現力を直接的に試すものでした 。
  • 物語文の読解と心情把握:写真家一家を舞台にした物語文では、登場人物(杏里、昇司)の心情の変化や、置かれた状況、行動の理由を読み解く問題が出題されました 。
    例えば、主人公が「ひどい人見知り」の弟を気遣う描写や、受賞の知らせを受けたときの複雑な心境、そして最終的に弟に励まされる場面を通して、登場人物の葛藤や成長を深く理解しているかが問われました 。
    特に「日業自得」のような四字熟語の意味を理解し、状況に当てはめる問題は、語彙力と読解力の両方を要求します 。
  • 随筆の読解と考察:「日脚」という言葉から季節の移ろいを意識する筆者の心情や、クロード・モネの絵画から筆者が感じ取った「移り行くこの世界に一度たりとも同じ時間はなく、だからこそ一瞬一瞬が美しく、いとおしい」という価値観を読み解く問題が出ました 。
    ここでは、筆者の感性や哲学を理解し、それを自分の言葉で説明する力が問われています。

今後の学習に向けて

今回の益城中学校の国語のテストは、単に知識を問うだけでなく、文章の深い理解と、そこから得たものを自分の言葉で表現する力を重視していることがわかります。
さくらゼミナールましき校では、基礎知識の徹底はもちろんのこと、様々なジャンルの文章を読み込み、登場人物の気持ちや筆者の意図を深く考える練習を促しています。
また、自分の考えをまとめる記述問題や表現問題には時間をかけ、個別に添削指導を行うことで、皆さんの「思考・判断・表現」の力を着実に伸ばしていきます。
日々の学習の中で、「なぜ作者はこう書いたのだろう?」「もし自分がこの状況だったらどう感じるだろう?」といった問いを立てる習慣をつけることが、国語力向上の鍵となるでしょう。